
足利市駅と足利駅は路線が違うよ!気を付けてね。
本記事は栃木・足利にある「足利健康ランド」の体験記です。
記事公開:2025.09.03
最終更新:2025.09.23
足利学校やあしかがフラワーパークといった観光地で有名な足利市に足利健康ランドはある。
転職を機に東京から群馬へ移住した筆者が、最も訪れたといっても過言ではない足利健康ランドだが、残念ながら2025年9月30日に閉館することが決まった。
この閉館情報を会社の昼休憩時間に知った筆者は、ショックのあまり5分ほどPCの前でフリーズした記憶がある。
そこで、今回は筆者の備忘録も兼ねて一日中楽しめる最高なホーム施設を紹介したいと思う。

閉館日も近づいてきた8月23日、ととのうプロデューサーと一緒にホームを訪れた。
群馬へ移住してから約4年半、ほぼ週1回のペースで通っている私に目新しいものはほとんどないのだが、やはり最初に目に留まるのは看板のラッコである。
某健康センターとは運営元も違うため、恐らく繋がりはないはずだが、なぜか毎回反応してしまうのは、筆者が厚木市出身ゆえだろう。

筆者が通い始めた頃から看板は変わっていないが、ver.1はいつまでだったのか、地味に気になっているので、誰か知っていたら教えて欲しい。
施設全体の外観は昭和のパチンコ店風であり、レトロ好きの筆者にとっては、かなり好きな部類に入る。
既にエンターテインメント感満載である。
また写真には写っていないが、少し前までアーチを潜った右側にフットサルコートや立体駐車場があったことも、忘れないように記載しておこう。

館内入ってすぐの場所に設置してある各種お知らせ板を見て、今日は何風呂だろうと確認を済ませたら、靴を下駄箱にしまい、受付で鍵を預けて入館料を払う。

かなりどうでもいい話だが、筆者レベルになると靴箱の一面を見れば、館内の混雑状況をある程度予想出来るようになる。
この記事を読んでくださっているサウナ好きの皆さんであれば、もちろん同様の能力をお持ちのはずだ。今日は空いている…と。

受付前の待合スペースには大きなシャンデリアがあり、脱衣所の入り口には瓦屋根と狛犬といった面白い構図となっている。もちろん筆者は好きだ。


ちなみに館内への飲食物の持ち込みは禁止されているため、通路や脱衣所に設置されている自販機で飲み物を購入するのだが、筆者のおすすめは階段下に設置されている現金専用自販機のH2Oだ。
理由は単純で、他自販に比べて安いからである。

先ほどの自販機前には1杯100円の通称”富豪ジュース”が売っているが、筆者は飲んだことがない(勝手に呼んでいるだけだが)
またまたどうでもいい話だが、筆者は深夜に静まり返った館内に響く富豪ジュース機のかき混ぜる音を聞くのが地味に好きだったりする。
我ながら変な趣向だ…。

脱衣所は水族館のように魚が一面に描かれた割と大きめのロッカーがたくさんあり、かなり広い。
実は奥側に通常の半分サイズのロッカーも少し存在しているが、今まで割り当てられたこともなく、使用している人も見たことがない。
あの2001番以降のロッカーはなぜ存在しているのだろうか…。
また洗い場には髭剃り、 あかすりタオル、歯ブラシがあり、シャンプー、リンス、ボディソープも備え付けといった驚きの充実度となっている。
ちなみに筆者のあかすりタオルデビューはもちろんここである。
浴場内の細かい構成はマップを参照して頂ければと思うが、個人的な注目ポイントは内湯にある温水プールと露天にある別府の湯だ。

プールはあまり他で見かけない全裸で入るタイプで、年齢問わず人気のスポットになっており、備え付けの浮き輪で浮かんだり、泳いだり、歩いたり、休憩したりと、各々が自由に過ごせる広さで居心地が良い。
同行したととのうプロデューサーはここが一番気に入ったようで、ずっと浮き輪で浮かんでいた。
ここで水を掛け合ったりしなくなったのは、お互い大人になったということなのだろう。

そして、別府の湯は某S加健康センターと似たような温泉成分を入れた人工温泉なのだが、 驚くべきはその匂い。
軽く体を洗っただけでは匂いが落ちないほど強烈だったと記憶している (もちろん良い意味でだ)

また上記以外にも内湯のイベント風呂では季節限定の菖蒲湯や柚子湯、 土日は生風呂が開催されており、薬草湯では日替わりで違う薬湯が楽しめるようになっている。
今回は生ワイン風呂だったが、筆者が今まで入ったイベント風呂で一番印象に残っている湯は”足健オリジナル”である。
女湯には男湯にないコラーゲンバスや畳のお休み処なるものがあるらしく、別に変な意味ではないが、 一度はどんなところなのか見てみたかったな…と思う。
いつの時代も女湯への思いはあるものである。
サウナは高温と塩で2つ、ともにガスストーブ式でテレビ付き。高温サウナは数年前に張り替えを行っているので、古さは感じない。
高温は基本90℃設定だが、20~24時限定で100℃、塩は60℃弱で固定、キャパは高温が20人強で塩は5人程度となっている。
筆者は熱い方が好きなので、飲み会のない金曜日の20時以降に訪れては、金曜ロードショー、 酒のつまみになる話、脱力タイムズ、アナザースカイを観ながら入っていたが、特に脱力タイムズで笑いを堪えながら入る高温サウナが一番の楽しみだった。
今回は久しぶりに昼の訪問となったが、90℃でもしっかりした熱さがあるため、2段目、3段目でも十分に汗がかける。
とののうプロデューサーからは特にサウナのコメントがなかったが、どうだったのだろう(ととのうP:最高だったよ!)

お待ちかねの水風呂は夏限定でスーパーCOOL水風呂が開催されていることもあり、表示水温20℃とは思えない冷たさ(日によるが、水風呂は概ね16~20℃くらいで推移している)
しっかりと水風呂でクールダウンしたら、プールサイドのデッキチェアをフルフラットにして休憩。
座るよりも基本寝転びたいタイプの筆者にはとてもありがたい。
時代を感じる天井を見つめながら、
昔は寝転べるチェアがなかったなぁ
サ室にヴィヒタが吊るされた時期もあったなぁ
ストーブの前に水を入れたバケツが設置されていたこともあったなぁ
と謎にサウナ室の記憶に浸りつつ、少し開いた窓からそよ風を受ける。
目をそっと閉じ、 プールではしゃぐ子供たちの声や水しぶき、浴槽から流れる水の音に耳を傾けながら、いつの間にかととのっ…。
最高である。
ととのうプロデューサーはあまりの気持ちよさに寝てしまったらしい。
基本1人で運転して来ている筆者にはなかなか出来ない体験。
そう、それは風呂あがりのビールである。
※飲酒運転ダメ絶対。
今回はそんな日頃の思いを晴らすようにまずはビールで乾杯。
そして、ちょうど良く水分と塩分の抜けた体を労うように、足健イチ押しのカルビラーメンをすする。
カルビラーメンの程よい辛さ、柔らかく大きな肉塊とたっぷりの具材でとにかく酒が進む。悪魔的だ。
本物の石窯で焼くピザもかなり好きなメニューだが、今回は紹介だけで留めておこう。

その後も、他のお客さんがステージで歌うカラオケを聴きながら歌い方が自分の母親に似てるだの、事業計画がどうだのと、適当な話をしながら追加のハイボールとおつまみを楽しむ。
あ、そろそろ仕上がってきたようだ…。

いい感じに仕上がった私たちは2Fフロアへと向かった。
ととのいプロデューサーはマッサージ、筆者はその間の時間を潰すためだ。
フロアの細かい構成はマップを参照して頂ければと思うが、大まかに説明すると”エンタメとリラックス空間”である。
ゲームコーナー、コミック、休憩処、マッサージ、卓球、キッズスペース、宴会場、カラオケ、理容院、なんでもござれだ。

筆者の好きな過ごし方はリクライニングの休憩スペースで聴き取れるか取れないかぐらいの音量でテレビを見ながら寝落ちすることだが、今回は昼の訪問ということもあり、 ゲームコーナーで時間を潰すことにした(酔った勢いでパチスロで1500円も浪費してしまった。 不覚である)

これは完全に備忘録なのだが、実は筆者が今までに一番プレイしたのは”ねこくじ”だ。
パートナーと訪れた際にほぼ毎回プレイしていたのだが、最高記録はC賞当選。
店員さんいわくA賞を当てた人もいるらしい…、やはり夢がある。
プレイ音が大きかったのか、最近音量を絞られてしまったのが少し悲しい。

マッサージとゲームコーナーで各々の時間を過ごした私たちが最後に向うのは、お食事処で開催される名物のビンゴ大会だ。
せっかく来たのだから当てたいと、大人気なく1人4枚もビンゴカードを購入し、開始までまたハイボールを飲み始める。

ビンゴ大会開始までの間、小さい子たちが流行りの曲をカラオケで歌っているのを聞きながら、想像以上のスピードで埋まってゆく会場を眺める。
お、そろそろ時間のようだ!

満員御礼の会場のなか、遂にビンゴ大会が始まった。
店員さんがステージ上でガラガラを回し、出た数字を読み上げていく一般的なスタイルだ。
ビンゴになった人はステージでくじを引き、景品を当てる形式のため、割と最後まで楽しめるゲーム性になっている(ととのうプロデューサーは”アンパンマンのおもちゃ”を狙っているようだ…)
慣れた手付きで進めていく店員さんのおかげもあり、中だるみすることなく、ゲームが進んでいく。

そんな緊張感漂う空気の中、ととのうプロデューサーが早々にビンゴ。くじ引きのためステージへと向かう。
くじ引きの結果は…、”足利健康ランドペア招待券”。
残念ながらお目当ての景品ではなかったようだが、嬉しそうだ。
その後も全く当たりのない筆者とは対照に、ととのうプロデューサーは追加で景品のタオルを当てていた。羨ましい限りである。

開始から1時間程度経った頃、遂に最後の景品がなくなり、始終盛り上がりを見せていたビンゴ大会も終わりを迎えた。
今日も楽しい時間だったな…では、そろそろ帰路に着くとしよう。
足利健康ランドで始まり、足利健康ランドで終わる。
これはいつも私がパートナーに伝えていた言葉だ。
これまで長期休暇の初日や最終日、毎週金曜日、誕生日、そんな節目には、いつも足利健康ランドに訪れてきた。
館内のどんな場所にも必ず思い出が詰まっており、正直、今回の記事では書ききれていないこともたくさんある。
こんなに私の日常に溶け込んだ施設がなくなってしまうのは、とても悲しく寂しいが、この場をお借りしてお別れと感謝を伝えたいと思う。
さようなら、そして今まで幸せな時間ありがとう。


足利健康ランド
※記事の内容は取材当時の情報に基づいています。
そろそろ6分
分も見てくれてありがとう!
またのご利用をお待ちしております




